1. 長生きの秘訣

長生きの秘訣

健康長寿は誰しも願うところのものです。

しかも、延命装置につながれての長生きではなく、元気に寿命まで生きて、 お迎えが来たらポックリ亡くなるというのは、人間としての悲願と言っても過言ではありません。

100歳を健康で迎えるにはどう生活したらよいのでしょうか!? さまざまな角度から長生きの秘訣を探ってみたいと思います。

人間の最大寿命について

人は理想的な生き方をした場合、何歳まで生きられるのでしょう? 初めに人間の最大寿命の可能性について探ってみましょう。

米国の遺伝学者のJan Vijg氏らの「ヒト死亡データベース」の研究によれば、 人間の寿命は最大115歳で125歳がその限界であるという。

生没年月日が判明している最長寿命の人は、フランス人女性の122年164日で、 この事例から120年前後とする説もあります。

最大寿命については他にも様々な説があり、 英国の生物医学者Aubrey de Grey博士は近い将来人間の寿命は1000歳を越えると予見しています。

また日本の100歳以上の高齢者は、今年(2016年)全国で6万5692人に達しました。 110歳以上は52名前後で最高齢は鹿児島の女性の115歳です。

これらのことから人間の最大寿命は120歳前後と考えるのが妥当なところと思われます。 この事は私たちに大きな希望を与えてくれます。

60才の人は平均的にあと20年しか生きれないと悲観する必要はないのです。

平均寿命の80才や85歳を目標とするのではなく、もっと上の120歳の大還暦を目標とする。 この事自体が長生きの第一の秘訣ではないでしょうか。

長寿地域の共通点

どうやったら、身も心もイキイキと元気と活力のある生活を送れるのか。 これは今も昔も変わらぬ、人間の一生を通した課題でもあります。

米国の研究者ダン・ベットナーは「100歳を超えて生きるには」という公演のなかで、 世界の長寿地域(ブルーゾーン)について紹介をしています。

この公演の内容は私たちに、より具体的な長生きの秘訣を教示してくれているように思います。 その内容をまとめてみると。

長寿地域のおもな共通点

  1. 生活の中で常に肉体活動を要求され自然に運動を行っている
  2. 植物性の食事を摂り過食を避ける食生活をおくっている
  3. 老人に対する敬意のある社会があり老人は生きがいをもって生活できる
  4. 信仰への祈りや先祖を祀りくつろぎの時間を持っている
  5. 家族を第一に考えた信頼に基づく共同体がある

ブルーゾーンの社会的構造や生活習慣や人間関係などは、 その地域の長年の歴史の上に築かれた特別な環境といえます。

そのまま私たちに当てはめる訳にはいきませんが、 これらの共通点が長生きの第二の秘訣になるのではないでしょうか。

長生きの心のありよう

ブルーゾーンから長生きのための生活環境が大事であることを知りました。 しかしそれだけではなく、それを支えるバックボーンが重要です。

100歳を健康で迎えるには、何よりも大事なのは最大寿命を目指して前向きに生きようとする 気持ちが必要ではないのでしょうか。

悲観ではなく楽観的な、後ろ向きではなく前向きな言動、消極的でなく積極性を、 拒否ではなく承認を、それにより穏やで安心な日々を過ごすこと。

日々の生活で一日一日を精一杯努力し、悔いのない毎日を過ごすこで、 お迎えが来たときに健やかに旅たつことが出来るのではないでしょうか。

この心の持ちようが第三の長生きの秘訣ではないかと思います。

米国の作詩家サミエル・ウルマンの『青春の詩』は、この心のあり方の参考となり、 人生に迷った時に心の大きな支えになってくれるでしょう。

病気や医療との向き合い方

ダン・ベットナーの話は私たちの生活習慣を見直すのに有効な教示を与えてくれますが、 高齢化に伴う医療についても検討しておく必要があるだろう。

現代の医療の進歩は目覚しく日本の平均寿命の向上にに大きな貢献をしている。 半面、病気や薬に対してどう対処するか判断に迷うことも多い。

テレビでは健康に関すること多く報じられ様々な情報が氾濫している。 いわゆる医療常識と思われているのは本当に信じてよいのでしょうか?

お迎えが来るその日まで心も体も健康で元気に生活するには、 医療とどのように向き合ったらよいのかも重要なテーマでもあります。

年齢と共に身体の抵抗力が衰えるのは致し方のないことです。 万が一病気に見舞われたときの対処方法を考えて於くことも大事です。

すでに持病などの疾病がある人は、 将来のリスクを最小限にするよう今から対処しておくことも必要です。

身体と心の健康

そもそも長生きを願うというのも、日々の生活が楽しければこそです。 「長生きしていて良かった」といえての長寿です。

現在の生活が辛く苦しいのに、その生活をずっと続けていたいという気持ちにはなりません。 「長生きしても…」と思う気持ちが強くなるでしょう。

「もっと長く生きたいと思える生活をすること」が大事で、 そのためには「身体の健康」と「心の健康」が生活の絶対条件と言えます。

この2つが揃わなければ、いくら財産や地位や名誉が有っても、楽しい生活とはなりません。 執着心が元でかえって苦しい毎日になるかも知れません。

これまで見てきたように、「身体の健康」についてはブルーゾーンの話や、 病気や医療との向き合い方が参考になるのではないでしょうか。

また「心の健康」については、ブルーゾーンの生きがいや 『青春の詩』が心のよりどころとして人生への指針を与えてくれるでしょう。

人生は心の持ちようで、いかようにも変わると思います。 常にポジティブな未来思考を持つことこそが、最大の長生きの秘訣のように思われます。