運動と老化防止について

健康で長生きするために欠かせないのが適度な運動です。 人間の体は動かしてこそ上手く機能するようにデザインされています。

体も心も、動かさない機能はどんどん衰えていってしまいます。 運動不足はその部分だけでなく、他の部分の機能にまで影響を及ぼしてしまいます。

健康寿命を延ばすためには、生活の中にどのように運動を取り入れていったらよいのでしょうか。 老化防止の秘訣を探ってみましょう。

日常生活での運動

単純に手足の機能を保つという意味でも運動は意味があります。 仮に80、90まで長生きしたとしても、寝たきりの生活では辛いものです。

亡くなる直前まで生活の色々を自力でこなせる状態を維持するためにも、 怪我や極端な負担にならない範囲で積極的に運動をしておきたいところです。

ブルーゾーンの人達は健康のために特別な運動は行っていません。 それは日常生活の中に自然に組み込まれており、日頃意識されることはないのです。

私達は「健康→運動→スポーツ」的な発想をしがちです。 日常生活とは別に、健康のための運動やスポーツを考えがちですがその必要はないのです。

生活に密着した運動

例えば、近くのコンビニやスパーへの買い物は車を使わず徒歩で行くことです。 駅やゆうちょ銀行に行くのも自転車を使わず歩いて行きましょう。

料理も加工食品はやめ、生鮮食品を使って台所に立つようにします。 男性も掃除や洗濯などを手伝い、こまめに身体を動かすこともよいでしょう。

庭があるならガーデニングや家庭菜園をやってみるのもよいでしょう。 車の洗車をするのにスタンドに走らず自分で磨けばお金もかかりません。

私達は様々な便利さに慣れ過ぎてしまっています。 日常生活を見直し、極力自分の身体を使うよう努力していきましょう。

日常に密着した運動は健康面だけではなく、 経済的な効果や生活の様々な豊かさにつながることを発見することが出来ると思います。

長生きの為にスポーツジムに通い筋肉を鍛える必要はありません。 家庭や仕事の日常の生活の中に運動を取り入れるようにしていきましょう。

脳への刺激

足腰がしっかりしていて、何でもやれてどこでも行けるという実感そのものが、 気分に若さを与えてくれ、長生きを可能にしてくれます。

人間の精神的な部分というのも、意外と肉体の状態に左右されるものです。 脳の機能も手足の動きと無縁ではありません。

適度な運動による手足への刺激は脳への刺激となり、 内臓や自律神経など健康に生きて行く上で必要不可欠な部分にも良い影響を与えてくれるのです。

ブルーゾーンの人達は常に肉体活動を要求するような生活環境にあり、 沖縄の女性達は色々な場所に行き、毎日30回も40回も立ったり座ったりします。

耳石と老化防止

実はこの立ったり座ったりする動作が老化防止に大きく影響していることが、 NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究で分かってきたのです。

宇宙では驚異的に老化が進み半年で筋肉は半減し、循環機能や骨密度の低下、 脂質・糖などの代謝異常の様々な悪影響が起きてくるようです。

そして無重力状態では筋トレなどの運動をしても、なおこれらの異常が起きるのです。 その原因は耳の内耳にある「耳石」という器官にありました。

耳石は全身の筋肉や自律神経とつながっており、 耳石が活発に働くことにより筋肉や自律神経の活動が高まり、血流や糖の代謝もよくなるのです。

「耳石」は重力を感知する器官で、無重力状態では「耳石」の石が浮いてしまい、 体を動かしても耳石の動きが筋肉や自律神経に伝わらないのです。

日常生活においても座り続けていると耳石が動かず、無重力状態と同様な悪影響が起きるようです。 対策は30分に1度はイスから立ち上がる事です。

立ち上がる時に頭が前後左右に動くため耳石が効果的に動き、 筋肉や自律神経の活動が高まりことになります。

ブルーゾーンの長生きの秘訣である、毎日30回も40回も立ったり座ったりしていることが、 奇しくもNASAの研究で裏づけられた事になります。

健康長寿の運動のコツ

健康診断や人間ドックなどを受ける時に、 問診表などに「何か運動をやっていますか?」といった設問が良くあります。

しかし、健康の為に特にテニスや野球などをやる必要はありません。 健康のためのそれは長続きしませんし、それらは趣味として楽しむべきものです。

健康に生きるための運動のコツは、仕事や家庭の日常生活において骨身を惜しまないでこまめに体を動かして、 耳石の効果を活性化する事です。

そのことにより生活も豊かになり人生にも余裕が生まれ、 健康で幸せな日々を過ごすことができるものと思います。